歯科医師長田先生 名誉ある『アワード(筒井昌秀賞)』受賞
平成30年9月1日東京で開催されました【第7回日本包括歯科臨床学会】にて当院歯科医師の長田先生が、名誉あるアワード(筒井昌秀賞)を受賞しました。また、他にも講演会等を実施し感謝状をいただいております。
アワードを受賞した長田先生からのコメントとともに講演の模様等を掲載します。
当院歯科医師の長田耕一郎(おさだこういちろう)です。
現在日本は超高齢社会に突入し、全人口における65歳以上の高齢者が占める割合は25%を超えています。義歯を必要とする高齢患者さんも増加しています。使用している噛み合わせが合っていないために柔らかいものしか噛めない状態でも、噛み合わせを記録し、咬合器と呼ばれる器材を用いて念入りな調整を施すやり方を当院では行っております。これは大分県佐伯市の河原英雄歯科医院の院長である河原英雄先生が推奨されている「リマウント調整法」という総義歯の咬合調整法であり、私もその手技を3年ほど前に習得しました。それにより長年噛めずに困っていた患者さんが、数時間後にはピーナツやおせんべいなどを前歯でも噛めるようになることを経験します。元気の源はしっかり食事をとることは言うまでもありませんが、合わない義歯のために普通の食事ができない方も意外と多いのが現状です。ほぼ寝たきり状態からリマウント調整をきっかけに、普通の食事ができるようになり、栄養状態が改善し、笑顔で会話をするようになられた患者さんも出てきました。また、私事ですが、このような報告をさせていただく機会をいただけるようになりました。今年2月に福岡市で開催されました福岡県西地区歯科医学会、4月に開催されました九州大学歯学部同窓会主催春季学術講演会、9月に東京で開催されました第7回日本包括歯科臨床学会などで発表させていただきました。日本包括歯科臨床学会からは、名誉あるアワード(筒井昌秀賞)をいただき大変嬉しく思います。これからも日々研鑽を積み、患者さんの口腔機能をできる限り早期に回復し、そして、自分の口で食べたいものが食べられる義歯の提供ができるよう心がけていきたいと思います。これからも金隈病院歯科をよろしくお願い申し上げます。